【Cisco Webex】
NPO法人 接着剤・接着評価技術研究会
2021年度 第2回研究会
講演2 接着接合部の信頼性評価技術、耐久性評価技術及び寿命予測法
開催日時:2021年12月16日(木) 14:50~15:30
〔鈴木接着技術研究所 鈴木靖昭〕
〔講演プログラム〕
1.接着接合部の故障確率と安全率との関係
接着接合部の経年劣化による故障発生のメカニズム(ストレス-強度のモデル)
2.所定年数使用後の接着接合部に要求される故障確率確保に必要な安全率の計算法
2.1 正規分布について
2.2 ストレス(負荷応力)が一定の場合の故障確率確保のための安全率の決定法 (EXCEL関数計算シート提供)
2.3 ストレス(負荷応力)が変動する場合の接着継手の故障確率の確保のために必要な安全率の決定法
(EXCEL関数計算シート提供)
(1) 故障確率および安全率の計算法
(2) 加速劣化法により耐用年数経過後の劣化状態の試験片を準備する方法
(3)
加速劣化法により得た耐用年数経過後の劣化状態の試験片を用いて,耐用年数経過後の接着継手の故障確率および
必要安全率を推定する方法
2.4 接着強度の変動係数実測値
2.5 航空機において安全率が小さく取られる理由
2.6 実構造物に作用するストレス(負荷荷重)の変動係数の測定法および必要な故障確率を確保するための方法
3.接着接合部の劣化の要因ならびに加速試験と加速係数
3.1 接着接合部劣化の要因
3.2 加速試験と加速係数
3.3 加速試験条件の決定方法
4.アレニウス式(温度条件)による劣化,耐久性加速試験および寿命推定法 (EXCELの重回帰分析関数LINESTを用いた
寿命予測計算シートを提供)
4.1 化学反応速度式と反応次数
4.2 濃度と反応速度および残存率との関係
4.3 材料の寿命の決定法
① 寿命到達時が明確な場合 ② 材料の物性が低下して実用に供さなくなる場合
4.4 反応速度定数と温度との関係
4.5 アレニウス式を用いた寿命推定法(重回帰分析関数LINESTを用いた寿命予測結果)
4.6 アレニウス式による室温付近温度の接着強度の経時変化予測式を用いた倉庫保管中に劣化した粘着テープの納入時の
接着強度の推定法
5.アイリングの式およびジューコフの式による応力,湿度などのストレス負荷条件下の耐久性加速試験および寿命推定法
(EXCELの重回帰分析関数LINESTを用いた寿命予測計算シートを提供)
ならびにウェッジテストによるボーイング社の航空機接着部の耐久性試験結果
5.1 アイリングの式を用いた寿命推定法 (重回帰分析関数LINESTを用いた寿命予測法)
5.2 アイリング式を用いた湿度に対する耐久性評価法および寿命予測結果
(1) 絶対水蒸気圧 (2) 相対湿度モデル1 (3) 相対湿度モデル2(Lycoudesモデル)
5.3 Sustained Load
Testによる接着継手の温度,湿度,および応力負荷条件下の耐久性評価および重回帰分析関数LINEST
を用いた寿命予測結果
(1) 接着剤A(一液性120℃/1h硬化エポキシ系)の場合 (加速試験結果から室温,60%RHにおける寿命の推定法)
(2) 接着剤F(二液性60℃/3h硬化エポキシ系)の場合
(3) フィルム型接着剤(177℃
加熱硬化 ノボラック・エポキシ系)の場合
5.4 加速劣化法により耐用年数分経過後の接着強度分布を得る方法
5.5 市場経年自動車から回収した接着接合部の凝集破壊面積率と残存引張せん断接着強度測定結果〔㈳自動車技術会〕
5.6 アイリングの式に基づいた加速劣化試験により,市場経年自動車の接着部と同等の劣化状態を作り出す方法
5.7 水蒸気存在下の材料の酸化反応促進メカニズムの第一原理分子動力学法解析結果
5.8 ジューコフ(Zhurkov)の式を用いた応力下の継手の寿命推定法
5.9 ジューコフの式による接着継手のSustained Load Test結果の解析
5.10 ウェッジテストによるボーイング社の航空機接着部の耐久性試験結果
|